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キャッシュフロー計算書

「黒字倒産」

 

 

一度は耳にしたことのある言葉だと思います。

 

黒字倒産とは、利益は出ているがお金が無くなり倒産することです。

 

黒字倒産を防ぐために使えるツールは、「キャッシュフロー計算書」です。

 

 

 

1.キャッシュフロー計算書とは

 

キャッシュフロー計算書とは、文字の通りお金の流れを示した計算書です。

 

当期純利益=お金の増加ではありません。主な理由は、減価償却費等の「非資金費用」や

 

売掛金や買掛金、資産の購入や売却、借入金の増加や返済があるためです。

 

 

売掛金や買掛金の有無を比較した下記の3つのケースをご覧ください。

 

損益計算書はどれも売上100、仕入50、経費40=当期純利益10です。

 

 

ケース1 全て現金取引

 

収入 100

 

支出   90

 

差引   10

 

 

 

ケース2 売上は現金取引、仕入は掛取引

 

収入 100

 

支出   40

 

差引   60

 

 

 

ケース3 売上は掛取引、仕入は現金取引

 

収入    0

 

支出  90

 

差引 △90

 

 

損益計算書では同じ当期純利益が10でも、

 

お金の流れを見ると△90~60と最大150も差があります。

 

 

 

2.キャッシュフロー計算書の内容

 

キャッシュフロー計算書の項目

 

キャッシュフロー計算書の項目は下記の3つに分かれます。

 

〇営業活動によるキャッシュフロー

 

 本業に関する増減

 

〇投資活動によるキャッシュフロー

 

 建物等設備投資に関する増減

 

〇財務活動によるキャッシュフロー

 

 借入金等の財務に関する増減

 

 

フリーキャッシュフローといわれるのは、

 

一般的に「営業活動によるキャッシュフロー」から

 

「投資活動によるキャッシュフロー」を控除した金額です。

 

自由に使えるお金ですが、ここから借入金の返済があります。

 

ですので、最低限借入金を返済できるフリーキャッシュフローがないと、

 

経営がどんどん苦しくなります。

 

 

キャッシュフロー計算書の作成方法

 

キャッシュフロー計算書の作成方法は、直接法と間接法の2種類があり、

 

違いは営業キャッシュフローの求め方です。

 

〇直接法

主な取引ごとに資金の動きを記載するもので、

間接法は損益計算書をベースに資金の動きを記載します。

 

〇直接法

詳細が記載されているため分かりやすいですが作成に時間がかかるため、

一般的に間接法が使われています。

 

 

3.キャッシュフロー計算書の活用法

 

営業活動によるキャッシュフローがプラスになっているか

 

営業活動によるキャッシュフローがマイナスの場合は、本業で稼げていない状況です。

 

ここがマイナスの場合は早急に改善が必要です。

 

 

財務活動によるキャッシュフローがプラスになっている場合の注意点

 

借入の返済があるため、財務活動によるキャッシュフローは基本マイナスになります。

 

ただ、借入を行ったときにはプラスになります。

 

 

プラスになることが悪いわけではありませんが、

 

借入を行った理由が一時的な資金調達、設備投資の資金調達、

 

赤字の補填またはその他の理由のどの区分に該当するか把握する必要があります。

 

 

もっと簡便的にキャッシュフローを把握する方法

 

キャッシュフロー計算書はなれるまでかなり複雑に感じます。

 

そんな時もっと簡単に本業で稼げているか把握する方法は当期純利益+減価償却費です。

 

 

今の手元資金で今後どうなるとその手元資金がなくなるのか、

 

今後どうなれば思い描いた金額に達成するのか、

 

将来を予測するツールとしてご活用ください。

 

 

 

 

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