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第12回事業再構築補助金の公募申請が始まりました

第11回公募からしばらく間が空いていた事業再構築補助金の電子申請受付が5月20より開始

 

しました。

 

新型コロナで始まった本補助金制度ですが、コロナ禍も落ち着きポストコロナに向けてでしょ

 

うか、第11回公募から大きな変化を見せています。

 

 

採択率の推移でいえば、第2回公募から第10回公募までは44.4%(第3回)から51.3%(第8回)

 

と、ほぼ45%~51%の範囲内での採択率で、2件に1件が受けられる補助金となっていました。

 

 

これが、第11回では採択率が26.5と急激に落ち、4件に1件の採択率へ低下しており急激に

 

審査が厳格化していることが予想されます。

 

また、採択される事業についても大きな変化が見られました。具体的にはフルーツサンド販売

 

店・シミュレーションゴルフ・セルフエステ・サウナといった事業の採択率が大幅に悪化して

 

いました。

 

昨年11月に行政事業に対して行われた令和5年度秋の年次公開検証(「秋のレビュー」)の中

 

で、評価者により上記の事業についての指摘があり、また審査の厳格化にも言及されていた

 

のが、採択率の低下や特定事業の不採択に繋がった可能性が考えられます。

 

そのため、第12回公募においても同様の傾向が続くことが予想されます。

 

ここからは第12回公募のスケジュールや第11回公募との主な変更点などをご紹介します。

 

 

【申請期間】

令和6年5月20日(月)~令和6年7月26日(金)18:00

 

【主な変更点】

〇6つあった申請枠が「成長分野進出枠」「コロナ回復加速化枠」「サプライチェーン強靭化

枠」の3つに整理されました。これにより、今なおコロナの影響を受ける事業者への支援及び

ポストコロナに対応した事業再構築をこれから行う事業者への支援に重点化されることになり

ました。

 

事前着手届出制度が原則廃止となりました。

第11回公募までは事前に届出を出すことで、採択前の資産取得などが補助対象経費として認め

られていましたが、第12回公募からは原則として認められなくなりました。

ただし、経過措置として、第10回・第11回公募において、事前着手が可能であった事業類型の

補助金交付候補者として不採択となった事業者が、第12回公募においてコロナ回復加速化枠又

はサプライチェーン強靭化枠に申請する場合のみ、事前着手が可能です。

 

〇採択審査においてAIが導入され、類似案件の排除など審査体制が強化されます。

これまでの公募申請において、類似案件の集中や計画書の使いまわしとみられる案件があった

ため、審査時点でのAI導入により審査が厳格化されます。

 

口頭審査が一部の事業者に対して導入されます。

一定の審査基準を満たした事業者の中から必要に応じて、オンラインによる口頭審査が実施

されます。特に事業計画について、「事業の適格性」「革新性」「優位性」「実現可能性」等

の観点について審査される予定です。

 

 

第11回公募において採択率が急激に低下し、さらに第12回公募では事前着手届出制度の廃止や

 

審査の厳格化がされるため、本補助金の申請数の減少やもしかするとさらに採択率が低下する

 

ことも予想されます。

 

前述した「秋のレビュー」において、新規採択の一旦停止を求める声があがるなど厳しい意見

 

があったこともあり、第13回以降の公募がどうなるかは予想がつきません。

 

とはいえ、補助金額の大きさや補助経費の範囲の広さなど依然として魅力的な補助金といえる

 

でしょう。

 

申請締め切りまであと2カ月弱と余裕がありませんが、新事業の立ち上げなどお考えの方は

 

是非トライしてみてはいかがでしょうか。

 

 

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