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銀行からの借入金の適正額とは?

会社経営をするうえで、切っても切れないものの一つに銀行借入金があります。

 

よく「無借金経営」を掲げる経営者の方がおられますが、

 

実際に「無借金経営」にするのは非常にハードルが高いものです。

 

 

特に、製造業などのいわゆる装置産業においては常に設備投資が必要であり、

 

その投資額も巨額となるため必然的に銀行借入金に頼らざるをえない面もありますし、

 

銀行から借入をすることは決して悪いことではありません。

 

 

では、銀行借入金はいくらまでおこなってよいのでしょうか。

 

その答えの一つが「有利子負債対キャッシュフロー倍率」という経営指標です。

 

これは「毎年のキャッシュフローで借入金を完済するのに何年かかるか」を示す

 

指標で以下の計算式で求められます。

 

・銀行借入金残高÷簡易キャッシュフロー

 

ここでいうキャッシュフローとは

 

「1年間に返済に回せるお金」のことで「税引後利益+減価償却費」になります。

 

A社の例でみてみましょう。

 

・税引後当期利益   6,000千円

 

・減価償却費     2,000千円

 

・銀行借入金    70,000千円

 

の場合ですと

 

・70,000千円÷(6,000千円+2,000千円)=8.75倍

 

となります。

 

 

一般的にこの倍率が10倍以内が目安と考えられています。

 

A社の場合であれば8.75倍ですので、安全な範囲に収まっています。

 

自社の体力(年間に返済できるお金)を大きく上回る借入をしてしまうと、

 

その返済に日々追われてしまい正常な経営ができなくなってしまいます。

 

そうならないためにも、この指標を意識して自社にとって

 

安全な借入金残高がいくらなのかを一度確認してみてください。

 

 

 

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