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スズキの経営戦略

 

以前、ランチェスター経営戦略について概略をご紹介しました。

 

そこで、今回は実践事例としてスズキの経営戦略についてご紹介します。

 

 

スズキといえば自動車とバイクのメーカーとして知られています。

 

二輪事業では苦戦していますが、自動車事業では国内の自動車メーカーとしては

 

大手の傘下に入ることもなく、独立を保ちつつしっかりとした収益を上げ続けています。

 

競争の激しい自動車業界をどのようにして生き抜いてきたのでしょうか。

 

スズキの特徴としては「軽自動車への特化」「インドでの圧倒的なシェア」という

 

二つのポイントが挙げられます。

 

 

スズキは自動車業界内での競争の激しかった1960年代からトヨタや日産といった

 

大手との勝負を避けて軽自動車に的を絞って経営資源を集中してきました。

 

その結果として、2006年まで国内の軽自動車販売において

 

34年間連続№1という実績を残しました。

 

こうして軽自動車や小型車の開発・販売において強い競争優位性を確立したのです。

 

 

次に他社がアメリカに進出していく中で、インドへの進出を始めました。

 

当時インド政府は実用的な国民車を作れる合弁相手を探しており、

 

またインドでは安価な軽自動車や小型車が好まれていることもあって、

 

スズキの強みを活かせる市場でもあったのです。

 

進出後数年でインド市場を席巻し、現在インドにおけるスズキのシェアは50%を超え、

 

この市場ではトヨタや日産を抑え圧倒的な強者となっています。

 

 

軽自動車に的を絞った経営資源の集中、大手との競争を避けてのインド市場での展開と、

 

ランチェスター戦略でいう「弱者の戦略」が随所に活かされています。

 

その結果として、国内自動車メーカーでは弱者(業界2位以下)であるスズキが

 

インドでは強者(業界1位)となり、好業績を続けているのはないでしょうか。

 

 

 

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